突然襲ってくる突然死、高齢者に多い4つのケースの原因と兆候を知っておこう

突然死は誰にでもやってくる

人はみな平等に、人生の終わりのときを迎えます。長く生きられる人もいれば、若くしてその人生の幕を閉じる人もいて、期間においては必ずしも平等ではありません。しかしながら、人生の終わりを避けることだけはどんな人も等しく叶わないないため、毎日を大切に生きることが大事なのでしょう。

明日のことはもちろん、1秒先のことさえも人間には分かりませんが、ときその最後の瞬間が突然やってくることがあります。これがいわゆる突然死と呼ばれるもので、高齢者の場合、どうしてもなんらかの持病を抱えている人が多いことから、思いがけないところに影響を及ぼして突然死を招くことが多いのが特徴です。

例えば、高血圧や動脈硬化は血管が硬くなり、さらに狭心症では血管の一部が詰まるなどして、心筋梗塞に至るなど、突然死を招く前段階の兆候があります。高血圧でも狭心症でも特に自覚がない場合、自分では異変に気付かないことがほとんどですので、もし血圧が高いとか、心電図で異常が認められたといったことが分かった場合は、変化の兆候を見逃さないようにすることが大事です。

心臓が関わる原因の場合

突然死で多い要因の1つとして挙げられるのが、急性心臓死で、心臓性突然死とも呼ばれます。もっとも多い原因は、心臓に血液が送られなくなる虚血性心疾患です。心臓の周りを通っている冠動脈が動脈硬化や閉塞によって血液が送れない状態になると、心臓に行きつくはずの血液が回らなくなり、冠動脈が壊死して心臓の収縮・拡張という働きがストップしてしまいます。就寝中や入浴中に起こることが多いのが特徴で、高齢者は胸の痛みを感じにくいことから、異変に気付きにくく、発見されたときには手遅れということがよくある突然死です。

脳血管障害も高齢者は注意が必要

脳血管障害とは文字通り、脳と血管が原因した病気で、脳梗塞や脳出血、さらには脳幹部に起こる病変のことを言います。脳血管障害が起こると、脳細胞が破壊されてしまいますが、出血性脳血管疾患だと脳内の血管が破れて血液があふれだすことによって起こりますし、虚血性脳血管疾患の場合、脳の血管へ血液が送れず、脳細胞に酸素と栄養が不足する状態となります。

高齢者の突然死の理由として多い症状ですが、万一命を取り留めることができたとしても、脳にダメージを受けているために障害が残ることが多くあります。死もつらいですが、助かったとしてもつらい状況になるケースです。

高齢者だけではないけれど睡眠時無呼吸症候群も怖い

高齢者だけではありませんが、近年隠れ病として重要視されてきたのが睡眠時無呼吸症候群です。文字通り、睡眠時に無呼吸の時間が生じるため、心臓や血管、脳に負担がかかります。1回に10秒以上、平均すると1時間に5回以上呼吸が止まると睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

10秒間息をせずにいるというのは、なかなか大変なことですが、寝ている状態だとそれが簡単にできてしまうのが、この病気の恐ろしいところです。脳卒中や心筋梗塞を起こしたり、慢性の酸素不足から肺水腫や、再呼吸の際に不整脈を起こすことで、突然死につながります。高齢者は循環器系の病気を患っていることが多い上に、睡眠時無呼吸症候群を患っている期間も長くなりがちなことから、突然死に至るケースとなりがちです。

高齢者は特に注意が必要なヒートショック

昨今、冬場のお風呂場の温度差が、ヒートショックなる心臓に大きな負担をかけて突然死を招く要因となることは、よく知られるようになりました。温度差が引き起こす一種のショック症状で、浴室で起こるケースがほとんどです。寒い脱衣所から、同じく寒い風呂場に入ると、急激に血圧が上がります。

寒い体を温めようと急激に熱いお湯に全身を浸すことにより、今度は血管が拡張して急激に血圧が下がります。この急激な血圧の上下が失神につながり、浴槽内での失神は溺死へとつながってしまいます。同じく、寒いトイレでもヒートショックが起こりやすくなります。用を足す前は血圧が高く、終えると下がるため、ここでもショック状態が起こる可能性があるからです。高齢者の住まいにおける浴室とトイレの温度差管理は、突然死を防ぐには非常に重要です。

まとめ

高齢者に多い4つの突然死のうち、3つ目と4つ目のヒートショックに関しては、寒い時期にもしものときが来やすいといえます。また、トイレは夜中、寒い時間に暖かい布団の中から、寒いトイレへ行くことによる温度差が関係していることから、こちらも夜間が多くなります。睡眠中に起こりがちな急性心臓死や睡眠時無呼吸症候群も、夜間に起こり、明け方に発見されるというケースが多いといえます。

脳血管障害に関しては、いつ起こるとも言いにくく、高齢者は常に注意が必要といっても過言ではありません。高齢者に多い4つの突然死の原因と、病気との因果関係という兆候を知ることによって、もしものときはいつが多いのかを把握することに役立つことでしょう。